HANABI!! HANABI!!
【 花火の構造 】
割物 ( わりもの )
日本を代表する花火で世界一の芸術品と呼ばれる菊 ( きく ) や牡丹 ( ぼたん ) などがあります。特に複数の芯があり、星(ほし)と呼ばれる火薬の色が変化したり、真円の美を描くものは世界中から褒め称えられています。
ポカ物
花火の構造の中で最も歴史のあるのがポカ物と呼ばれる花火です。ポカものは、まさに花火のアラカルト的な存在にアイデア次第で多くの新しい花火を生み出すことが可能です。現在では柳 ( やなぎ ) や葉落 ( ようらく ) 、連星 ( れんせい ) など豊富な種類の花火が作られています。
半割物 ( はんわりもの )
割物とポカ物の中間的要素の性質をもつのが半割物です。一発の花火の中では多くの歓声が上がる千輪 ( せんりん ) 花雷 ( はならい ) などがあります。構造上では一番新しい花火ですが、こちらも中に詰める部品 ( 火薬を加工したもの )によっては、可能性を秘めた花火といえます。
型物 ( かたもの )
江戸の末期頃から作られ始めたのが型物と呼ばれる花火です。当時は今のようにカラフルな色はなく炎色のみの暗い炎だったのです。花火の制作に打ち込んでいたものは少しでも他人よりいいものをと、円や十字など、何らかの形を表現する花火を作りました。これも現代のように丸い玉皮に火薬を詰めるようになってからです。
【 花火の部品と称されるもの(その他) 】
打ち上げ花火には様々なおまけが付いています。そして玉の中も種類ごとに様々な部品が使われています。
朴(ぼく)
玉が上昇する時に放つ光の帯。一般的には銀(白く見える)ですが、金色や紅や緑などもあります。玉が完成してからガムテープなどで取り付けます。
雷(らい)
こちらは合図花火で使われる雷と呼ばれる部品で花火というより爆薬に近い存在である。段雷や五段雷など地方によって一発から五発まである。また複数の雷でも地域によって導火線の長さによるタイミンクが様々で楽しい。
分包(ぶんぽう)
ポカ物の分包と呼ばれる部品で上部が導火線になり中心まで火が通ると両サイドから打星が飛び出す。
曲導用笛(きょくどうようふえ)
玉が上昇する時にピーッと音を発します。通常は同じような音ですが、名人になるとドレミファソラシドと音階を作る人もいます。
曲導用小花(きょくどうようこばな)
筒から玉が発射されて上空で開くまでの間に表現するもので、様々な部品等があります。その中でも代表的な小花で導火線の長さを変えて複数を玉に取り付けます。それによって時間差で小さな花火が順番に開きます。
小割(こわり)
割物花火の小さいバージョンで千輪(せんりん)や浮かび上がる浮模様(うきもよう)に使用される。