NEWBAR.jpg

HANABI!! HANABI!!


玉皮
花火は玉皮と呼ばれる球体(日本)の容器に様々な火薬や部品と呼ばれる加工されたものを詰めて作られている。以前は各花火師(花火を製造するもの)が各々作っていたが花火業者の増加に合わせて大会も増えたことから玉皮を製造する専門業者も昭和30年代から現れてきた。大きさは0.5号(約1.5cm)から20号(約60cm)まで作られている。それ以上の30号、40号は今でも玉を製造する花火業者が昔ながらに木型を作り、そこに紙を張り合わせて社内で製造している。業者によれば玉皮はボール紙を打ち抜いて熱を加えてプレスする。

玉心(たましん)
花火の火薬を詰める玉皮を作るための道具で木製球形の木型である。それぞれの玉の大きさが用意されており作り方は玉心に水で濡らした新聞を二枚ほど貼り、その上から水糊を使ってボール紙を貼り陰干しして乾燥したら、また一枚貼るというように数日から数週間かけて作られる。大きさによって貼る枚数は花火師ごとに異なり現在は複数の会社から既製品が販売されており花火師個人が作ることはなくなった。

ゴロ掛け
玉皮を貼った後に紙との間に空気が溜まるのを防ぐために。大きな板の上で転がして圧縮する作業で、玉皮を作る場合もしくは玉込めの作業で行われる行為である。

玉貼り
球形の玉に星込めを終わった後にする作業で玉の周囲にクラフト紙を貼っていく。これは玉の強度を上げるためのもので大きさや種類によって貼る枚数は異なる。多くても少なくても開発した時の形や筒から発射される時に影響する。 尺玉で通常二週間を要する。


クラフト紙
玉貼りに使用される紙で引っ張りながら貼るため強度のあるものが選ばれる。玉貼りには、一枚のもの(ひとえ)、二枚のもの(ふたえ・ダブル)などと呼ばれ二種類のものが玉の大きさや用途によって使い分けされる。


花火を作る上で、「糊」は重要な部分を占める。玉貼りに使う米粉、星に使われるみじん粉やデキストリンなどが用いられている。完成した玉の約10%は糊の重さである。

たらい
星を作るときに使用される。泥状の火薬に芯になるものを入れて、たらいを手で振りながら、まぶして球体をの星を作る。振り方にはコツがあり、初心者では上手く球体にならず、歪になる。主にアルミニウムのたらいだが、近年は星掛け機の需要でほとんど使用されることがない。しかし利点として球体の星がしまりすぎる(硬くなる)ことがないので種類によっては「たらい」のほうが良いものができるとされている。

乾燥機
花火を製造する上で星や玉を乾燥させるための機械で、天日干しが不可能な北国では主に使われている。湿度や温度など、玉や部品に合わせて管理される。

和剤
花火に使用される酸化剤、発色剤、助燃剤などを混合したもの、また打ち上げや導火線などの火薬を総称して和剤と呼ぶ。


みじん粉(寒梅粉)
日本の花火の星を作るのに必要なものに「みじん粉」がある。以前は花火専門のみじん粉屋があったが、現在は菓子用のものが使われている。

アセトン
洋火の星を作るときに水の代用品として使われます。特に銀色などアルミを使用する場合は水だと発火するためアセトンを使用します。

重クロム酸
洋火でも水を使う場合に温度の上昇を防ぐために重クロム酸が用いられます。

デキストリン
炭水化物の総称で星を作るときに糊剤として使用される。特に打ち星や冠の星など、和火や引き剤に用いられます。

米粉
花火に使用する米粉は食用に向かない米から作られ玉貼りで使うクラフト用紙に用いられます・水を足して撹拌しながら約40分間焦げないように煮ます。その後、同じように約40分間撹拌しながら冷ましていきます。