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HANABI!! HANABI!!


2010旧正月花火大会(香港 ・ Hong Kong )
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2月15日、香港のビクトリアハーバーで旧正月花火が行われた。今年は9部構成で約23分間。総数23888発が打ち上げられた。担当したのは港星煙火製作有限公司で構想3ヶ月、寅年にちなみ虎の顔の型物花火や5月から開催される上海万博に引っ掛けて「EXPO」「2010」なども披露。21万人の観客で賑わった。私も初めての撮影であったが100万ドルの夜景とよばれる香港のイルミネーションと花火のコラボレーションは驚くような艶やかさと美しさで夢の世界へと導いてくれる。

Lo Scoppio del carro ( スコッピオ・デル・カッロ イタリア・フィレンツェ
西欧花火の発祥の地と云われるイタリアのフィレンツェ。ここフィレンツェに古くから伝われスコッピオ・デル・カッロと呼ばれるPasqua (復活祭)。イタリア各地で復活祭が行われますが、ここフィレンツェでは日本の伝統花火のような奉納花火が。華やかなパレードの後にはカートと呼ばれる山車に仕掛けられた花火が白い鳩の綱火によって点火されます。約700年前から続く祭りで海外からも多くの観光客が詰め掛けます。http://www.duomofirenze.it


放高昇 ( ファン ガウ シェン )
中国雲南省に伝わる伝統花火で日本の龍勢 ( りゅうせい ) にあたる。場所は西双版納(シ-サンパンナ)という地域で日本の4月中旬ごろに水掛祭りというタイ族の奉納花火で豊作を祈る。


2010 台湾ランタンフェスティバル
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台湾では農暦をお祝いし国内の大きな都市ではランタンフェスティバルが開催される。ランタンとは日本の提灯のことで、今年の干支である虎をはじめ様々な形のものが作られ地域によってはコンテストなども開かれている。そしてイベントにつきものの花火や爆竹も多く使われる。私はメインの会場である嘉義市と高雄市で花火を見ることができた。嘉義市では音楽に合わせ二ヶ所からスターマインが打ち上げられた。高雄市では宿泊するホテルのそばから数多くのランタン越しに花火が午後9時からフェスティバル期間中毎日のように上がる。

Las Fallas de San Jose ( サン・ホセの火祭り ) スペイン・バレンシア
スペインに春を告げる国内三大祭のひとつサン・ホセの火祭り。町中に張子人形が造られ人気投票が行われます。元々サン・ホセの日に木屑などを集めて焚き火をしていたのですが、ある大工が張子の人形を投げ入れたのが習慣になり、現在では地域ごとに張子人形を造り最終日に花火とともに点火してフィナーレを迎えます。祭り期間中は毎日のように多くの爆竹と乱玉が煙で見えなくなるほどです。http://www.fallasfromvalencia.com/

花砲節 ( ファ パオ ジェ )
中国は貴州省に住むトン族に伝わる祭りで花火や爆竹を奪い合います。あらゆる生活の向上を祈ります。この地域は高床式の住居で古くから硝石の製造を行なっていたと考えられます。


世界一の花火生産地 
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中国は湖南省にある小さな街・瀏陽市( liuyang・china )は世界消費の60%を生産している花火の街です。この街には約1000社の花火工場があります。大きな会社では1000人近くもの工員がおり玩具花火から打ち上げ花火まで作られています。玉も日本用の丸い玉から西欧向けのシリンダー式まで様々です。

色々なイロ
花火の色は四原色。炭酸ストロンチウムで作られた紅(業界では赤を紅と表記する)。蓚酸ソーダから作られる青。硝酸バリウムの緑。酸化銅の青である。他にアルミを使った銀(白)やチタンを利用した金もあるが、一般的には四色を基本に他の色が作られている。しかし、どのような色でもあるわけではない。20世紀末に開発されたエメラルドグリーンやレモンイエローに水色。21世紀初頭に開発されたオレンジ。でもどこの業者にも作り出せるわけではない。開発した業者または他に数社の会社のみが、これらの色を観衆である私たちに見せてくれる。W社のエメラルドグリーン、K社のオリエンタルブルー、Y社のレタスグリーン、A社のマンダリンオレンジ、K社のレモンイエローと私を夢中にさせている星を組み合わせて一つの玉を作ってみたいものだ。

ギリシャ火
7世紀のギリシャにおいて天然に存在する硝石を使い、硫黄と油などを混ぜあわせ烈しく燃え上がることから「ギリシャ火」として武器として利用された。